重要事項調査報告書とは
管理に関する重要事項調査報告書はマンションの売買の際に売主(または、不動産会社)が管理会社に依頼して、発行してもらう、書類です。「重要事項調査報告書」「管理状況報告書」とも、呼ばれます。
買主に対する、重要事項説明では、マンションの管理に関する事項(管理費・修繕積立金・管理規約・修繕の状況など)を説明する必要があります。この報告書がその、基礎資料となります。
記載される内容
- 管理費・修繕積立金・駐車場使用料などの、月額と滞納の有無
- 修繕積立金の総残高
- 管理規約・使用細則の内容(ペット・リフォーム・民泊など)
- 大規模修繕の実施履歴・予定
- 共用部分の不具合・修繕の予定
- 管理組合の借入金の有無
- 一時金の徴収の予定・決議の有無
- 駐車場・駐輪場・トランクルームの空き状況・使用権
- 管理形態(管理会社・管理人の勤務形態)
売主はこの報告書の内容を事前に確認しておくと、買主の質問に答えやすくなります。
取得の方法・費用・日数
報告書は管理会社に依頼して、取得します。通常は仲介する不動産会社が売主の委任を受けて、依頼します。
- 発行日数:数日〜1週間、または、それ以上かかる場合がある
- 手数料:管理会社によって、異なる(数千円〜数万円程度)。売主負担が一般的
- 有効期限:発行から一定期間(1〜3か月程度)内のものが求められる場合がある
売却のスケジュールに影響するため、売却を決めたら、早めに、依頼しましょう。
売主が確認すべきこと
- 管理費・修繕積立金の滞納がないか(あれば、決済前に清算する)
- 修繕積立金の残高・値上げの予定
- 一時金の徴収の予定
- 管理規約・使用細則に自分が違反している点がないか
- 駐車場の使用権の承継の可否
- 報告書の記載内容に誤りがないか
記載内容に誤りが、ある場合は管理会社に訂正を依頼します。
買主への説明での役割
重要事項説明の際、宅建士は報告書の内容を買主に説明します。買主は管理費・修繕積立金の負担・修繕の状況・規約の制約を確認し、購入を判断します。
売主は報告書の内容に補足(リフォームの履歴・近隣の状況・使い勝手など)を伝えると、買主の理解が深まります。詳しくは、重要事項説明書の項目をご覧ください。
管理状況が悪い場合
報告書に滞納が多い・積立金が少ない・修繕が先送りされているなどの、管理上の問題が記載されている場合、買主が購入をためらう可能性があります。売主は価格・条件の見直しを、検討する、買取を選ぶなどの対応が必要です。
詳しくは、マンションの買取という選択肢の項目をご覧ください。
モデルケース:報告書の取得が遅れて、焦った例(イメージ)
Gさんは、売買契約の直前に管理会社に報告書を依頼しました。しかし、発行に10日かかり、契約の日程が遅れました。買主を待たせることになり、信頼関係に影響が出ました。
売却を決めたら、早めに、報告書を依頼しておくと、スケジュールに余裕が生まれます。詳しくは、不動産会社に相談しましょう。