情報収集が必要な理由
不動産売却は金額が大きく、手続きも、複雑です。何も知らずに、不動産会社に相談すると、提案の良し悪しが、判断できず、不利な条件で契約してしまう、おそれがあります。事前に基礎知識を身につけておくことで、会社の説明を理解し、納得して、判断できるようになります。
情報収集は「売却するかどうか」を決める前の段階でも、行えます。調べた結果、売却しない、という判断になっても、無駄には、なりません。
売却の目的・条件の整理
- 売却の理由(住み替え・相続・資金・管理の負担・離婚など)
- 売却の時期(いつまでに、売りたいか・いつまでなら、待てるか)
- 希望価格と最低限の手取り額(ローン完済・諸費用・税金を考慮)
- 売却の優先事項(価格・スピード・手間・秘密保持)
- 売却を知らせたい範囲(家族・近所・勤務先)
これらを、整理しておくと、不動産会社に相談する際に要望を明確に伝えられます。
物件の情報の整理
売却する物件について、次の情報を手元に集めておきましょう。
- 所在地・種類(土地・戸建て・マンション)・面積・築年数
- 名義人(登記簿上の所有者・共有者の有無)
- 住宅ローンの残債・金融機関
- 固定資産税納税通知書・権利証・測量図・購入時の契約書などの、書類
- 建物の状態(リフォーム履歴・不具合・設備)
- 近隣・周辺環境の特徴
書類がすべて、揃っていなくても、構いません。わかる範囲で整理し、足りない書類は不動産会社に相談しましょう。
相場の調べ方
- 国土交通省の不動産情報ライブラリ(取引価格情報)で近隣の取引を確認する
- レインズ・マーケットインフォメーションで成約事例を確認する
- 不動産ポータルサイトで近隣の売り出し物件の価格を確認する(売り出し価格は成約価格より高めなことに注意)
- 公示地価・路線価・基準地価で土地の価格の水準を確認する
詳しくは、売却相場についてのページと、実勢価格の項目をご覧ください。
費用・税金の基礎知識
売却には、仲介手数料・登記費用・印紙税・測量費・解体費・税金などの、費用がかかります。手取り額の見通しを、立てるために概算でも、把握しておくことが重要です。
税金は売却益が出た場合にかかる、譲渡所得税・住民税が中心です。マイホームの3,000万円特別控除などの、特例もあります。詳しくは、売却にかかる費用と手取り、売却にかかる税金と特例のページをご覧ください。
売却の流れの把握
- 情報収集・相場把握
- 不動産会社選び・査定
- 媒介契約の締結
- 販売活動(広告・内覧)
- 買付証明書・価格交渉
- 売買契約の締結
- 引っ越し・残置物撤去の準備
- 決済・引き渡し
- 確定申告
全体の流れを、知っておくと、各段階で何をすべきか、わかり、不安が減ります。詳しくは、不動産の売却は何から始めればいい?のページをご覧ください。
モデルケース:情報収集で売却方針が決まった例(イメージ)
Sさんは、相続した実家の売却を考え始めました。まず、相続登記の状況と固定資産税の通知書を確認し、近隣の取引事例を調べました。その結果、実家は築年数が古く、土地の価値が中心であること、解体費用がかかることがわかりました。
この情報をもとに、「古家付きで売る」か「買取で売る」かを、不動産会社と相談することにしました。事前の情報収集が的確な相談につながった例です。