一括査定サイトとは
一括査定サイトは売却を検討している、物件の情報(所在地・種類・面積・築年数など)をサイト上で入力すると、その情報が複数の不動産会社に送られ、各社から査定結果が提示される、サービスです。「不動産一括査定」とも、呼ばれます。
査定を依頼する手間が省け、複数社の査定額を比較できるため、売却の初期段階で利用する方が増えています。
仕組みとビジネスモデル
一括査定サイトの運営会社は売主から利用料を取るのではなく、不動産会社から掲載料や成約手数料(成約時の報酬の一部)を受け取って、収益を得ているのが、一般的です。つまり、売主は無料で利用できますが、不動産会社が費用を負担している、構造です。
このため、不動産会社はサイト経由で獲得した、見込み客に積極的に営業連絡を取ることになります。
メリット
- 手軽に複数社の査定を依頼できる(1回の入力で済む)
- 複数社の査定額を比較して、相場を把握できる
- 売却実績のある会社を探しやすい
- 不動産会社を自分で探す手間が省ける
とくに、「どの会社に頼めばよいか、わからない」という方にとって、会社選びの、入口として、役立ちます。
デメリットと注意点
- 複数社から電話・メールの連絡が来る(営業連絡が多く、負担になる場合がある)
- 個人情報(氏名・電話番号・物件情報)が複数社に渡る
- 査定額が高めに、出される場合がある(媒介契約を取るための、高額査定)
- 対応するエリア・物件種別に偏りがある場合がある
- 地域密着の小規模な会社は参加していない場合がある
高い査定額に惑わされず、根拠と実績を確認することが大切です。詳しくは、査定を受けるときのポイントも、ご覧ください。
利用するときのコツ
- 依頼する社数を絞る(3社程度が目安)
- 連絡方法(メール希望・連絡可能な時間帯)を指定する
- 個人情報の取り扱い(プライバシーポリシー)を確認する
- 高い査定額だけでなく、根拠・実績・担当者の対応を比べる
- 机上査定と訪問査定の使い分けを、考える
電話連絡が負担な場合は「メールでの連絡を希望」と備考欄に記載しておくと、よいでしょう。
一括査定サイトと直接依頼の使い分け
一括査定サイトは売却の初期段階で複数社の査定額と相場を把握するのに、便利です。一方、特定の会社(地域密着の会社、特定の物件に強い会社)をすでに、検討している場合は直接、依頼するほうが、効率的です。
調整区域・農地・相続不動産など特殊な物件は一括査定サイトに対応する会社が少ない場合があります。その場合は専門性のある会社に直接、相談しましょう。
モデルケース:一括査定サイトを活用した例(イメージ)
Pさんは、一括査定サイトで5社に査定を依頼しました。査定額は2,800万円〜3,500万円と大きく、ばらつきました。最も高い、会社の根拠を確認すると、近隣の事例が不十分であまり、説得力がありませんでした。
Pさんは、査定額の中間に近く、根拠が明確で対応も丁寧だった、会社を選び、売却を依頼しました。一括査定サイトで相場を把握しつつ、根拠で会社を選ぶことの、大切さを、示す例です。