8. 買付証明書(購入申込書)とは?

買付証明書(購入申込書)とは、購入希望者が売主に対して、購入の意思を書面で示すための、書類です。購入希望価格・支払条件・引き渡しの希望時期などが、記載され、価格交渉(指値)の出発点になります。法的な拘束力は原則として、ありません。

この用語のポイント

  • 購入希望者が購入の意思と条件(価格・時期・支払方法)を示す書面
  • 法的な拘束力は原則なく、売買契約の成立を意味しない
  • 売主は受ける・断る・条件を変えて、返答する(カウンター)のいずれも選べる
  • 複数の買付証明書が入った場合は条件を比べて、決められる
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このページの目次

買付証明書とは

買付証明書は「購入申込書」「購入申込証明書」とも呼ばれ、購入希望者が売主に対して、「この物件をこの条件で購入したい」という意思を示す書面です。不動産会社を通して、売主に提出されます。

買付証明書には、購入希望価格・手付金の額・支払い方法(現金・ローン)・引き渡しの希望時期・有効期限などが、記載されます。買主が住宅ローンを利用する場合は事前審査の結果もあわせて、示されることがあります。

法的な性質

買付証明書は売買契約を結ぶ前の意思表示であり、法的な拘束力は原則として、ありません。買主が提出したあとに購入を取りやめても、違約金などは、発生しないのが、一般的です。同様に売主も買付証明書を受け取っても、必ず、売却する義務はありません。

ただし、実務では、買付証明書が提出されると、売主・買主が真剣に条件を協議する、段階に入ります。買付証明書を受け取った売主が他の買主との、交渉を中断することも多いため、慎重に扱う必要があります。

売主の対応

買付証明書を受け取った売主は次のいずれかを、選びます。

  • そのまま、受け入れる:条件に合意し、売買契約に進む
  • 断る:条件に納得できない場合
  • 条件を変更して、返答する(カウンター):価格・引き渡し時期などを、調整して、再提示する

返答の際は不動産会社と相談して、売主の優先事項(価格・時期・手取り)を整理しましょう。返答の期限は買付証明書に記載されている場合があります。

確認すべき内容

  • 購入希望価格(売り出し価格との差)
  • 手付金の額
  • 支払方法(現金・住宅ローン)とローンの事前審査の状況
  • 引き渡しの希望時期
  • 契約の希望日
  • 付帯条件(設備の残置・測量・境界・解体など)
  • 買付証明書の有効期限

とくに、住宅ローンを利用する買主の場合は事前審査の通過状況を確認し、契約後のローン特約による、白紙解除のリスクを見極めましょう。

複数の買付証明書が入った場合

人気物件では、複数の買主から買付証明書が提出される場合があります。この場合、売主は最も条件の良い買主を選べます。一般に価格が高い、支払条件が確実(現金・事前審査済み)、引き渡し時期が売主の希望に近い、といった点が判断材料になります。

不動産会社が公平に条件を整理し、売主に提示します。選考の基準を事前に不動産会社と相談しておくと、スムーズです。

買付証明書から売買契約への流れ

  1. 買主が買付証明書を提出する
  2. 売主が条件を検討し、返答する(受け入れ・断り・カウンター)
  3. 価格・条件が合意に至る
  4. 不動産会社が売買契約書・重要事項説明書を準備する
  5. 売買契約を締結する(手付金の授受)

条件がまとまらない場合は交渉を続けるか、別の買主を探します。詳しくは、価格交渉の進め方の項目をご覧ください。

モデルケース:カウンターで合意した例(イメージ)

売り出し価格3,200万円の戸建てに、買主から「2,900万円で購入したい」という、買付証明書が提出されました。売主Zさんは、手取りの下限を考慮し、「3,050万円であれば、売却する」とカウンターしました。

買主は検討のうえ、3,000万円まで引き上げ、Zさんも、引き渡し時期を買主の希望に合わせることを条件に了承しました。双方が歩み寄り、売買契約に進みました。買付証明書を起点とした、交渉の例です。

さいたま市で売却する場合の視点

さいたま市内の物件でも、売却活動中に買付証明書(購入申込書)が提出されることがあります。不動産会社が買主の事前審査の状況・支払条件・引き渡し希望時期などを、整理して、売主に報告します。返答の前に手取りの試算を不動産会社に依頼すると、判断しやすくなります。

Checklist

8. 買付証明書(購入申込書)のチェックリスト

売却を進める前に、次の点を確認しておきましょう。

  • 購入希望価格を確認した
  • 支払方法・ローンの事前審査の状況を確認した
  • 引き渡し希望時期を確認した
  • 付帯条件を確認した
  • 手取りを、試算した
  • 返答方針(受け入れ・断り・カウンター)を決めた
FAQ

8. 買付証明書(購入申込書)に関するよくある質問

Q買付証明書に法的な効力はありますか?
原則として、ありません。売買契約の前の意思表示です。
Q買付証明書を受け取ったら、必ず、売却しますか?
いいえ。受け入れるか、断るかは、売主が決められます。
Q買付証明書の価格に納得できない場合は?
断る、または、条件を変えて、返答(カウンター)できます。
Q複数の買付証明書が入ったら?
条件を比べて、最も良い買主を選べます。
Q買主が買付証明書を取り下げることはありますか?
あります。法的な拘束力はないため、契約前であれば、取り下げが、可能です。
Q買付証明書の有効期限は?
書面に記載されます。通常、数日〜1週間程度です。
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