売買契約の締結とは
売買契約の締結は売主・買主が売買の条件に合意し、売買契約書に署名・押印して、契約を成立させる、手続きです。この時点から売主には、物件を引き渡す義務が買主には、代金を支払う義務が生じます。
契約は通常、不動産会社の事務所で売主・買主・不動産会社の担当者・宅建士が同席して、行われます。所要時間は1〜2時間程度です。
契約当日の流れ
- 本人確認(身分証明書の確認)
- 宅建士による、重要事項説明(買主に対して)
- 売買契約書の読み合わせ
- 売主・買主の署名・押印(収入印紙の貼付・消印)
- 手付金の授受(通常、買主から売主へ)
- 手付金の領収書の発行・契約書の交付
- 今後のスケジュール(決済日・引き渡し日)の確認
契約書は売主・買主がそれぞれ1通ずつ、保管します。
契約前に準備すること
- 契約書・重要事項説明書の案を事前に受け取り、確認する
- 手取りを、再確認する(ローン完済・諸費用・税金)
- 物件状況報告書・付帯設備表を作成・提出する
- 必要書類(本人確認書類・実印・印鑑証明書・権利証など)を準備する
- 収入印紙(不動産会社が用意する場合が多い)
- 手付金を受け取る口座を確認する
詳しくは、売買契約前の最終確認事項の項目をご覧ください。
契約書の主な条項
- 売買代金・手付金・残代金の支払い時期
- 手付解除の期日
- 引き渡し・所有権移転の時期
- 契約不適合責任の範囲と期間
- 住宅ローン特約(買主が融資を受ける場合)
- 違約金・損害賠償
- 公租公課(固定資産税など)の精算
- 反社会的勢力排除条項
- 特約事項
詳しくは、売買契約書の項目をご覧ください。
契約後の手続き
契約後、決済までの間に売主は次のような準備を進めます。
- 住宅ローンの完済手続き(金融機関への連絡・抵当権抹消書類の手配)
- 引っ越し・残置物の撤去の準備
- 境界確認・測量(契約で定めている場合)
- 公共料金・保険の解約・名義変更の準備
- 買主のローン審査の結果の確認(ローン特約の期限)
決済日に向けて、不動産会社とスケジュールを確認しながら、進めましょう。
契約後にやめたくなったら
契約後に売却をやめたい場合は手付解除の期日内であれば、手付金の倍額を買主に支払うことで、解除できます。期日を過ぎると、解除は難しく、違約金が発生する場合があります。
契約前に「本当に売却して、よいか」をよく考え、迷いがある場合は契約を延期する方が安全です。詳しくは、手付金と手付解除の項目をご覧ください。
モデルケース:契約がスムーズに進んだ例(イメージ)
Aさんは、契約の3日前に契約書の案を受け取り、内容を確認しました。手付解除の期日・違約金・契約不適合責任の期間(3か月)について、不動産会社に質問し、納得したうえで、契約当日を迎えました。
当日は重要事項説明と契約書の読み合わせが、約1時間半で完了し、署名・押印のあと、手付金を受け取りました。事前の確認がスムーズな契約につながった例です。