トラブルの典型例
- 引き渡し後に物置・庭石・庭木・ブロック・浄化槽などが、残っており、買主が処分費用を請求した
- 売主が「現況のまま」と思い、家財を残して、引き渡したところ、買主が「撤去が前提」と主張した
- エアコン・照明・カーテンレールなどの設備を撤去したら、買主が「残す約束だった」と主張した
- 解体後に地中から埋設物が見つかり、撤去費用の負担で揉めた
- 遺品・貴重品が残されたまま、引き渡され、返還を巡って、争いになった
残置物の取り扱いは、売買の中でも、トラブルになりやすい項目です。
原因
- 契約書・付帯設備表に残す物・撤去する物が明記されていなかった
- 「現況渡し」「現状有姿」の意味の認識が売主・買主で異なった
- 引き渡し前の立ち会い・確認が不十分だった
- 売主が処分費用を見込んでいなかった
- 地中埋設物・庭の物などの、見落とし
詳しくは、残置物処分の進め方、現状渡しの項目をご覧ください。
予防策
- 契約書・付帯設備表に残す設備・撤去する物を具体的に列挙する
- 「引き渡しまでに、売主がすべて、撤去する」と定める(原則)
- 買取・現況渡しの場合は残置物を買主が処分することを明記する
- 引き渡し前に買主の立ち会い(最終確認)を行う
- 庭石・庭木・塀・物置・浄化槽・井戸など敷地内の物をリストアップする
- 処分費用の見積もりを、取り、手取りに、含める
写真で引き渡し時の状態を記録しておくと、後の証拠になります。
引き渡し後の請求への対応
- 買主の請求内容(残置物の種類・処分費用)を確認する
- 契約書・付帯設備表・やり取りの記録を確認する
- 契約上の責任の範囲に該当するか、判断する
- 不動産会社に報告し、対応を相談する
- 必要に応じて、弁護士に相談する
- 合意した内容を書面に残す
契約書に残置物の扱いが、明記されていれば、それに従って、対応します。
買取での注意点
買取業者に売却する場合は「現況のまま」の意味を明確にしておくことが重要です。残置物を買取業者が処分する前提なのか、売主が撤去する前提なのかを、契約書で確認しましょう。
買取価格には、残置物の処分費用が反映される場合があります。詳しくは、片付け・残置物整理のページをご覧ください。
モデルケース:契約書の明記でトラブルを避けた例(イメージ)
Nさんは、実家を売却する際、契約書に「残置物(家具・家電・庭の物置)は売主が引き渡しまでに、撤去する。庭石・庭木は現状のまま、引き渡す」と具体的に記載しました。
引き渡し前に買主が立ち会い、契約書と現況が一致していることを確認しました。引き渡し後のトラブルはなく、スムーズに完了しました。契約書の具体的な記載がトラブルを防いだ例です。