残置物とは
残置物とは、売却する物件(住宅・土地)に残されている、家財道具・家電・衣類・書籍・庭の物・車などの、動産のことです。売却の際には、原則として、引き渡しまでに、売主が撤去・処分する必要があります。
空き家や相続した実家では、残置物の量が多く、処分に時間と費用がかかる場合があります。計画的に進めることが大切です。
進め方の手順
- 残置物の量・種類・状態を確認する(現地調査・写真記録)
- 貴重品・重要書類(権利証・通帳・保険証券など)・形見を探して、確保する
- 残す物・譲る物・売る物・処分する物に仕分ける
- 処分方法(自治体・業者・リサイクル)を決めて、見積もりを、取る
- 搬出・処分を実施する
- 清掃・最終確認を行う
遺品が含まれる場合は家族・親族で話し合いながら、進めましょう。詳しくは、遺品整理と不動産売却の項目をご覧ください。
処分方法の選択肢
- 自治体のごみ回収・粗大ごみ:費用を抑えられるが、回収日・分別ルールの制約がある
- 不用品回収業者:一括して、搬出してもらえる。一般廃棄物収集運搬業の許可(または、委託)の有無を確認する
- 遺品整理業者:仕分け・搬出・清掃・供養まで対応する業者もある
- リサイクル・買取:状態の良い、家電・家具・貴金属・骨董品は買い取ってもらえる場合がある
- 家電リサイクル法の対象品(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)は専用の処分が必要
悪質な業者(許可なしの回収・不法投棄・高額請求)に注意しましょう。
費用の目安と抑えるコツ
処分費用は物量・間取り・作業の内容(仕分けの有無・階段の有無・搬出の距離)によって、大きく異なります。複数の業者から見積もりを、取り、作業内容・内訳を比較しましょう。
- 自分でできる範囲(分別・貴重品の確保・小物の処分)を行う
- 自治体の回収を併用する
- 買取・リサイクルを活用する
- 繁忙期(3月〜4月)を避ける
- 買取業者に現況のまま、売却する(処分費用が価格に反映される)
売却価格・手間・期間を総合的に比べて、判断しましょう。
売却方法との関係
- 仲介:引き渡しまでに、残置物を撤去する(内覧の前にある程度の整理をすると、印象が良くなる)
- 買取:物件の状況によって、残置物が残ったままでも、現況のまま、引き取ってもらえる場合がある
- 古家付き・更地渡し:解体前に残置物を撤去する必要がある(解体業者が処分を含める場合もある)
詳しくは、片付け・残置物整理のページをご覧ください。
売買契約での取り決め
残置物の扱いは、売買契約書で明確に定めておきましょう。
- 売主が引き渡しまでに、すべて、撤去する
- 一部の残置物(エアコン・照明など)を買主に譲渡する(付帯設備表に記載)
- 現況のまま、引き渡し、買主が処分する(買取・現況渡しの場合)
- 残置物の所有権・処分費用の負担を明記する
取り決めが、曖昧だと、引き渡し後にトラブルになります。詳しくは、残置物・処分費用トラブルの項目をご覧ください。
モデルケース:仕分けと業者を使い分けた例(イメージ)
Zさんは、遠方の実家の残置物を処分する必要がありました。まず、休日に帰省して、貴重品・重要書類・形見を確保しました。大型の家具・家電は遺品整理業者に依頼し、衣類・書籍は自治体の回収に出しました。
状態の良い家電は買取に出し、費用の一部をまかないました。業者の見積もりを、3社比較し、納得できる業者を選んだため、費用を抑えられました。段階的な、仕分けと、業者の使い分けが、効果的だった例です。