境界標とは
境界標は隣り合う土地の境界の位置を示すために境界点に埋設される、標識です。主な種類は次のとおりです。
- コンクリート杭:一般的。上面に十字・矢印などの、刻印がある
- 石杭:古い土地で見られる。耐久性が高い
- 金属標・金属プレート:道路のコンクリート・ブロック塀に埋め込まれる
- 金属鋲:道路・コンクリートの上に打たれた鋲
- プラスチック杭:近年、使われる。簡易的
境界標の種類・位置・形状を確認し、写真を残しておくと、後の測量・売却に役立ちます。
境界標が重要な理由
- 境界確認の手がかり:境界標が残っていれば、境界の位置を確認しやすい
- 売却時の安心:買主に境界を明確に示せる
- 隣地との、トラブルの防止:境界を巡る、争いを、避けられる
境界標は土地の所有者の財産を守る、大切な、目印です。
境界標がない・動いている場合
- 原因:工事・整地・車両の接触・経年劣化などで、失われる・動く場合がある
- 確認方法:過去の測量図・境界確認書と現地を照合する。土地家屋調査士が現地を確認する
- 復元:確定測量で境界を確定し、新たに、境界標を設置する
- 隣地との、確認:隣地所有者の立ち会いで、位置を確認する
境界標を勝手に動かしたり、撤去したりすると、争いの、原因になります。見当たらない場合は土地家屋調査士に相談しましょう。
境界標の確認方法
- 土地の四隅・境界線上を現地で確認する(草・土・舗装の下に埋まっている場合がある)
- 測量図(購入時・法務局)と照らし合わせる
- 写真を撮り、位置を記録する
- 見当たらない・不明な場合は土地家屋調査士に相談する
詳しくは、確定測量、境界と測量が売却に必要な理由の項目をご覧ください。
売却時の扱い
境界標が揃っていると、売却の説明・確認がスムーズです。売買契約では、境界標の有無・状態を重要事項説明書・契約書に記載する場合があります。境界標がない・不明な場合は確定測量で復元して、引き渡す(または、現況有姿で引き渡す)といった、方法を買主と決めます。
詳しくは、測量費の項目をご覧ください。
モデルケース:境界標を確認して、売却した例(イメージ)
Nnさんは、売却前に土地の境界標を現地で確認しました。四隅のうち、2か所が見当たりませんでした。購入時の測量図を取り出し、土地家屋調査士に相談しました。
調査士が現地で位置を確認し、境界標を復元しました。売却時に境界標が揃っていることを示せて、買主の安心につながった例です。
境界標を守るためにできること
境界標は土地の所有者が日頃から気を付けて、守りたい、財産です。外構工事・ブロック塀の設置・駐車場の舗装・庭の整地などを、行う際は境界標を傷つけたり、埋めたり、動かしたりしないよう、工事業者に位置を伝えておきましょう。工事の前に境界標の位置を写真に撮っておくと、万一、失われた場合に復元の手がかりになります。
また、境界標が土や草に埋もれている場合もあります。金属探知機を使って、探す方法もありますが、専門家に依頼するのが、確実です。境界標の状態を定期的に確認し、異変(ずれ・破損・紛失)に気づいたら、早めに、土地家屋調査士に相談しましょう。
売却を検討する段階で境界標を確認しておけば、必要な、手続き(確定測量・復元)のスケジュールを立てやすくなります。