見沼田圃とは
見沼田圃は江戸時代に干拓された、水田地帯の名残をとどめる、緑地・農地でさいたま市から川口市にかけて、広がっています。首都圏に近接しながら、まとまった農地・緑地が残る、貴重な地域として、知られています。
芝川に沿って、広がり、さいたま市の見沼区・緑区・浦和区・南区などに、またがります。農地・公園・斜面林・樹林地・社寺林などが、あります。
保全の方針
見沼田圃は洪水調整機能・緑地・農地・歴史的価値などを、持つため、埼玉県が「見沼田圃の保全・活用・創造の基本方針」を定め、無秩序な開発を抑制し、保全を図っています。この方針にもとづき、見沼田圃の区域内では、土地利用・建築・開発行為に一定の制限があります。
区域内の農地は農地法の規制を受けるほか、都市計画法上の市街化調整区域に指定されている場合が多く、建築が原則として、制限されます。詳しくは、さいたま市の市街化調整区域の項目をご覧ください。
売却への影響
- 買主が自由に建築・開発・転用できるとは、限らない(買主の層が限られる)
- 土地利用の制限により、価格が低くなる傾向がある
- 農地は農地法の許可・届出が必要で許可が得られない場合もある
- 売却できる相手が農家・農業法人・公共団体・事業者などに、限られる場合がある
- 売却に時間と専門的な判断が必要になる
売却の前に土地の利用制限を正確に把握し、買主に説明する必要があります。
売却の進め方
- 土地が見沼田圃の区域内か、周辺かを、確認する(県・市の窓口)
- 地目・区域区分・農地法の扱いを、確認する
- 土地利用の制限・必要な手続き(許可・協議)を確認する
- 売却方法(農地のまま、売却・買取・公共団体への、売却など)を検討する
- 実績のある不動産会社・行政書士に相談する
詳しくは、農地転用(農地法)、農地・山林の売却のページをご覧ください。
活用の可能性
見沼田圃の区域内でも、基本方針にもとづく、保全・活用の取り組みとして、農業・市民農園・公園・緑地としての活用が進められています。土地の所有者がこれらの活用を検討する選択肢もあります。
土地利用の方向性は県・市の担当部署との、協議を通じて、確認できます。売却だけでなく、活用の可能性もあわせて、検討しましょう。
相談先
- 埼玉県・さいたま市の見沼田圃の保全を所管する担当課
- さいたま市農業委員会(農地法の許可・届出)
- さいたま市の都市計画課(都市計画法の制限)
- 不動産会社・行政書士(売却・手続きの相談)
窓口の名称・担当部署は変更される場合があります。最新の情報は県・市のホームページでご確認ください。
モデルケース:事前確認で売却方針が決まった例(イメージ)
Mさんは、見沼田圃の周辺に土地を所有していました。一般の買主への売却を考えていましたが、県・市の窓口で確認したところ、土地が保全の方針の対象区域に含まれ、建築が制限されることがわかりました。
Mさんは、実績のある会社に相談し、農地として、売却する方法を検討しました。早い段階で確認したことで、無駄な売却活動を避けられた例です。